“蕎麦”に携わる人々の想いを紡いでいく、【そば色ノ日々】。今回は、福井県自慢の越前そばを音楽の力で、全国に届けていこうと、福井県内のお蕎麦屋さんを中心にライブ活動を続けられている、絵利菜さんをご紹介させていただきます。
プロフィール |
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<絵利菜さんの略歴> 10月29日佐賀県生まれ さそり座 O型 山口県の大学を卒業後、結婚を機に旦那さまの仕事の関係で福井での生活を開始。福井で出会った越前おろしそばの魅力に心奪われ、その魅力を歌手として、音楽の力で全国へ魅力を発信するべく、県内各地のお蕎麦屋さんを中心としてライブ活動中。2023年3月3日 キングレコードより『おろしそば福井』全国発売中。 |
──絵利菜さん本日は大変にお忙しい中にも関わらず、こうしてインタビューのお時間をいただきましてありがとうございます。以前より絵利菜さんの蕎麦 x 音楽の活動をSNSを通じて拝見させていただいていましてとても感銘を受けていました。本日はよろしくお願いします。
こちらこそ、本日はこうして貴重な場をいただきましてありがとうございます。
──早速なのですが、絵利菜さんがこうして福井県に住まれて、音楽を通じて福井の越前おろしそばを応援するようになった経緯について教えていただけますでしょうか。
私は元々佐賀県で生まれ、大学は山口県で日本文学を学ぶ学部へ進学し、結婚を機に旦那の仕事の関係で福井に来ることになりました。
元々母が音楽が好きで、家でもレコードや童謡をよく聞いていたり、母の歌もよく聞いていました。そうした環境で育ったこともあり、高校の時に出会ったミュージカルに憧れを抱いて、卒業の時には大学への進学ではなく、始めはステージ関係のお仕事に就きたいと考えていました。
ただ、家族からのまずは大学に進学することの勧めもあり、興味の近い、日本文学部へ進むことにしました。その後は、先ほどもお伝えした通り、旦那と出会い、旦那の仕事の関係で福井に来て、それ以来ずっと福井に住み、歌手として生活をさせていただいています。
お蕎麦に関しては福井に来るまであまり意識が無かったのですが、福井に来て、色んな人に、『福井のお蕎麦はおいしい!』という話を聞き、福井県内いろんなお蕎麦屋さんをめぐってみたんです。そこからですね、お蕎麦にとことん魅了されてしまい、今ではお蕎麦屋さんを回ってライブ活動もするようになりました。
──お蕎麦屋さんを巡ってライブされ始めた際、最初からお蕎麦に関する持ち歌はあったのでしょうか?
ギターを弾いてくれている、今のマネージャーさんから『ふるさとの春』をお蕎麦の歌としてリメイクしたらいいのではとの一言から、蕎麦の歌が生まれて、今ではそれがライブでの人気曲になっています。
元々、北陸新幹線が2024年に福井へ開通することから、福井の魅力と言ったら、越前おろしそばだということで、これはもっともっと多くの人に知ってもらっておかなくてはという思いで、蕎麦の歌を作り、そしてライブ活動をさせていただくようになりました。
とはいえ、いきなり全国に出ていくのもハードルがあるということで、まずは県内のみなさんにこうした活動を知ってもらい、みなさんからも認めていただいたうえで、全国に蕎麦の歌で福井を広めていこうと想い、県内のお蕎麦屋さんを一軒一軒回って、地道ながらライブ活動を続けさせてもらっています。
──今までにどれほどの数のお蕎麦屋さんを巡っていらしたのでしょうか?
2022年は100以上のライブをさせていただきました。
福井のお蕎麦屋さんを巡られた方はわかると思うのですが、お店はこじんまりとしていることが多く、畳一畳ほどのスペースにスピーカーとギターを持ち込ませていただき、皆様がお蕎麦を召し上がられている中、歌を歌わせていただいています。
──今でこそ絵利菜さんのお名前も広まっていて、協力してくれるお蕎麦屋さんも増えてきていると思いますが、活動開始当初はいかがでしたか?
ご想像の通りです。お蕎麦屋さんでライブをやるだなんて前代未聞ですよね。笑
始めたてのころはやっぱりなかなか受け入れてはいただけなかったですね。ただ、前向きに、折角福井のお蕎麦を盛り上げようとしてくれているんだから、応援しないなんて出来ないと言ってくださるお蕎麦屋さんが徐々に出てきてくださったんです。
──初めてライブをしたお蕎麦屋さんはちなみにどちらでしたか?
福井駅前の福そばさんで最初のライブをさせていただきました。福そばさんは今でも応援していただいていて、今でも忘れないです、2022年3月22日が最初のライブでした。
(福そば 食べログ:https://tabelog.com/fukui/A1801/A180101/18000675/)
お客さんは20名程だったと思います。
越前おろしそばの歌を作ってきました!と言ったときは、お客さんはびっくりしていましたね。笑でも、実際に歌を聞いてもらうと、故郷を感じられてとてもいい曲だし、声もとっても素敵だとも言っていただけて、とても嬉しかったことを覚えています。
また、当日のライブの様子を、日刊県民福井さんが興味を持っていただき、記事にもしていただき、その後、活動を広げていきやすくなりました。
その後、様々なお蕎麦屋さんに縁をいただいて、歌わせていただき続けて、昨年大晦日に100会場目ということで、武生製麺さんでのコンサートをさせていただき、このことが福井新聞、日刊県民福井さんでも元旦の記事として取り上げ頂きました。
NHK総合「ニュースザウルスふくい」(2023年 3月 10日)https://www.erina-tanjo.com/media-vol-2
今は4月から2巡目として再度、少しずつ回らせていただいております。
そうしたライブを重ねて行く中で、Youtubeには楽曲を載せていたのですが、現物のCDが欲しいとの嬉しいご要望を多くいただくようになり、今回2023年3月3日にキングレコードさんより全国流通でCDをリリースさせていただくことが出来ました。
Youtube:おろしそば福井
CD販売サイト:https://erinatanjo.base.shop/items/72413875
──CDのリリース本当におめでとうございます!今までCDでのリリースをされていなかったのですね。私はてっきり、CDの即売会も兼ねて、福井県内の各地を回られてライブをされていらっしゃるのかと思っていました。
福井のおろしそばを全国の人に知っていただきたい!というのがモチベーションで今までライブをやってきました。
福井に住んでいる皆さん、本当にお蕎麦が好きな方が多いですし、お蕎麦はソウルフードであり、誇れる文化としてもしっかりと根付いていると思っています。
それなのに、いまいち福井に住んでいると県外への魅力発信が足りていなかったり、当たり前のものになりすぎてしまっていて、逆に県民のみなさんが魅力を認知できていない気もしているんですね。それを歌の力で広めていって、全国にPRをみんなでしていけるようになれば良いと思っています。
一年間のライブ活動で広く県内の皆さんには知って頂けるところまで来て、CDにしたので今後は全国のラジオでも流していただけるようになるので、より広く多くの人たちに歌が届き、そして越前おろしそばの魅力を広めていくことの一助になれればと思っています。
──今まで100回を超えるライブをされて来ていますが、特に印象に残っているライブはありますか?
一つは、三国にある【出村北前茶屋】さんでのライブですね。代表の高森さんとは個人的には面識はなかったにもかかわらず、とある方からお繋ぎいただき、実際にライブをさせていただく日には、お店に入らないほどの多くのお客さまに声をかけて頂いていて、本当に感動しました。
また、池田町にある【水車】さんのライブの時には、私たちは普段2枚程ポスターを事前にお送りするようにしているのですが、なんと先方の方で30枚以上にコピーして、池田町のいたるところにポスターを張って頂き、お店に入れないほどのお客さんが来てくださり、こちらも本当に感動しました。
普段は、お蕎麦を召し上がられているお客様に歌を歌ってきていたのですが、水車さんでのライブでは、歌だけを聞きに皆さま来ていただき、またライブ後にはご主人がお客さま全員に振る舞い蕎麦を出されたり、町全体で応援していただけたように感じられて、本当に感動しました。
皆さんから、福井のお蕎麦を盛り上げてくれて、ありがとうと言っていただけた時は本当に嬉しいものです。
最近ではテレビや新聞などでも度々取り上げてもいただけていて、人と人との繋がりに本当に日々感謝してもしきれないですし、もっともっと歌で福井のお蕎麦を応援していきたいという気持ちが日に日に強くなっていっています。
──今後の展望についても教えて頂けますでしょうか。
次はまず一作目に引き続き二作目、もう一つお蕎麦を題材にした歌を作っていきたいと思っています。そして、今までは福井県内に集中して活動を頑張ってきましたが、これからは県外に向けての発信に力を入れていきたいと思っています。東京にもぜひ、ライブにお邪魔しに行きたいと思っています。
──是非、そば色ノ日々ともコラボして、一緒に活動させていただけますと嬉しく思っています。
CD歌詞カードには、今までの100回のライブで出会ったお蕎麦屋さんや思い出の写真を沢山載せています。
また、お蕎麦屋さんの情報もすべてホームページに掲載しているので、CDを手に取って頂き、歌詞カードを見て、気になったお蕎麦屋さんがあれば、ぜひ、足を運んで美味しい福井のお蕎麦を愉しんでもらえたら嬉しく思っています。
まずは是非、福井に来ていただき、美味しいおろしそばを味わってもらいたいです!
<最後に、絵利菜さんにとって”そば色”とは?>
【“白”です。】
私にとって白は希望の色で、まだまだまっさらな状態だけど、これからどのような可能性にも染めていけるからです。 これからも福井のお蕎麦の魅力を歌の力で広く伝えていけるように頑張ります!
絵利菜さんのSNS
インスタグラム:@erina.tanjou